poetry,  長歌

月とクレーマー

寒空に 今宵の月は
チェシー猫 足元見るような
笑みたたえ 疲れた俺を
一瞥し 無言のままで
ついてくる クレームひとつも
申し立て はるか頭上を
見上げると 無限の彼方の
七つ星 静かに首を
横に振り 疲れるだけだ
世の中は いつも夜とは
限らない 朝日登れば
たちまちに チェシー猫など
泡となり セキュリティ箱へ
御陀仏だ とにかく今日は
お開きにしよう

反歌

チェシー猫寒暮の芥となりはてて
あとには朝日が涼しげでいる